クリニカルシナリオ3について

こんにちはGACHIです。

今回はクリニカルシナリオ3(以下CS3)についてお話しします。

 

CS3とは…?

CS3は収縮期血圧が100mmhg未満の状態の心不全のことです。

 

血圧は心拍出量と抹消血管抵抗によってほとんど決まります。

 

つまり血圧が低いということは心拍出量が低下しているor抹消血管抵抗が低下しているということが考えられます。

 

抹消血管抵抗が低下しているのは交感神経によるものであったり、敗血症などがよくありますね。

今回は心不全ですので心拍出量が低下しているということになります。

 

CSの症状は?

主病態は心拍出量低下に伴う低還流です。

そのため、四肢の冷感やチアノーゼが生じる場合もあります。

また、心拍出量低下に伴い尿量の低下を認めることもあります。

さらに、倦怠感や食欲不振を訴えることもあります。

私の経験になりますが、食欲不振はCS3の患者では重要であり嘔気や嘔吐する方もいる印象です。

一方でCS3はうっ血はあまりみられません

 

CS3の治療は?

 

CS3は心拍出量が低下している状態です。

つまり、心拍出量を高めるような介入を行うことが状態改善につながるというわけです。

 

心拍出量は前負荷(循環血液量)、心収縮力、後負荷、心拍数の4つが大きく作用しています。

 

そこで、CS3の場合体液貯留(うっ血)がみられていない場合は輸液を投与し前負荷を上げます。

これにより、心収縮力の増強を行い心拍出量及び血圧の増加を狙います。

 

なぜ、前負荷の増加を第1に行うかというと通常(健常者)では前負荷を増加させることが一番心拍出量を増加させるからです。

 

輸液だけで状態が改善すれば良いのですが、心不全の患者ではそれだけでは中々心拍出量は増加しないことも多々あります…

また、負荷だけしていても尿量が得られていなければ全身へのうっ血をきたしてしまう恐れもあります。

 

そこで、血圧の上昇がみられなければ強心剤(カテコラミンやPDD-Ⅲ阻害薬)の使用も行います。

状態によって使用する薬は変化します。

そのため作用や違いを覚えておく必要がありますね。→今度やる気があったらまとめてみます笑

 

CS3の看護について

基本的な全身状態の観察はCS1とCS2とは大きく変わりません。

さらにら追加という形にしたいと思います。

 

 

 

 

CS3では血圧が低い状態ですよね。ということはつまり心原性ショックに陥りやすいということでもあります。

そのため、カテコラミンや輸液の休息投与が行えるような静脈ルートを確保しておきましょう!