クリニカルシナリオ2(CS2)についての病態や看護のこと

 

こんにちは〜

今日はクリニカルシナリオ2(以下CS2)について

かるーく記載してみたいと思います。

 

 

 

クリニカシナリオ(CS2)ってなに?

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クリニカルシナリオ2の定義は収縮期血圧が100〜140mmhgです。

そして、その主病態は全身における浮腫です。

CS2は塩分や水分の摂取により徐々に全体の水分量が増加します。

その結果、全身の静脈にうっ滞することで全身性のうっ血を起こします。

CS2は実際に体重も増加してることもあり、慢性心不全の増悪である場合もあります。

肺へのうっ血はCS1ほど強くないため呼吸困難は比較的少ない印象です。

しかし、全身の臓器にもうっ血するため臓器障害が起こることもあります。

 

CS2の症状は

・肺水腫(CS1よりも軽度)

・浮腫

・肝機能障害

・腎機能障害

・低アルブミン血症

などです

 

CS2の治療について

 

CS2の治療はCS1と同様に陽圧換気と硝酸薬です。

また、それに追加して全身性の体液貯留がある場合は利尿薬を投与します。

 

 ここで、初めて利尿薬が登場しましたね笑

しかし、ここでも体液貯留がある場合と但し書きがあります。

 

やはり、陽圧換気と硝酸薬を使用して前負荷と後負荷を軽減し全身のうっ血を解除することが大切ということでしょうか。

 

しかし、実際はそれだけで上手くいくことはなく、利尿薬の力を借りることになるイメージです

 

CS2の看護について

 呼吸の管理

CS2では肺うっ血の度合いはCS1に比べて少ないとのことですが、決してないというわけではありません。

そこで、呼吸回数や呼吸様式、呼吸音、SAT、血液ガスデータの観察を行っていくことが必要です。

 

循環動態の管理

CS2では血圧つまり後負荷が高いことによってうっ血が生じている場合があります。そのため硝酸薬を使用します。

CS2は全身の水分量が増加しているため利尿が必要になることがあります。しかし、体うっ血の影響により腎機能の低下も起きている可能性もあります。

そこで、血圧は尿量も観察しながら適正血圧を考えていくことが必要であると思います。

 

IN-OUTバランスの管理

全身の水分量過剰がおきているCS 2ではIN-OUTバランスの管理がとても重要となります。CVやスワンガンツカテーテルが挿入されている場合はCVPなどの圧の変動も観察しながらうっ血の改善が図れるようにしていきます。 

また、水分の引きすぎにも注意が必要です。脈拍の増加やCVP値の低下や血圧低下。尿量の減少や尿比重の変動などを観察し水分の引きすぎにも注意していきましょう。

さらに医師にエコーを当ててもらい血管内に水分があるかを観察してもらうよう依頼をすることも有効な対応であると思います。

医師など他のスタッフとともに今後の治療方針を考えていけるとかっこいいですよね。